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重要事項説明とは?売買契約書との違いと家の準備

重要事項説明とは?売買契約書との違いと家の準備
重要事項説明じゅうようじこうせつめい契約・手続き

売買契約の前に、宅地建物取引士が買主へ物件と取引条件を説明する手続きです。法令上の制限・インフラの状況・過去の事故の有無などを書面で示します。略して重説と呼ばれます。

売買契約の直前になって、担当の不動産会社から「本日は重要事項説明をします」と言われ、何をされるのか分からず身構えてしまう場面があります。

重要事項説明は、宅地建物取引士が買主に対して、不動産の売却する不動産の状況や取引条件を書面で説明する手続きで、売主も同席して内容を確認する場になります。

本記事では、重要事項説明の内容と、家やマンションの売却で売主が何を準備すべきかを解説します。

重要事項説明(じゅうようじこうせつめい)とは

重要事項説明は、宅地建物取引業法に基づいて行われる手続きで、宅地建物取引士が買主に対して、売却する不動産の状況や取引条件を書面で説明します。

略して重説と呼ばれ、この書面は重要事項説明書と呼ばれます。

説明する内容には、都市計画法や建築基準法などの法令上の制限、電気・水道・ガスといったインフラの整備状況、過去に人が亡くなった事故の有無などが含まれます。

売買契約を結ぶ前に行われ、買主が納得したうえで売買契約に進められるようにするための手続きです。

重要事項説明はこんな場面で出てきます

担当者

来週の火曜日に、売買契約と同じ日で重要事項説明を行いますね。

あなた

重要事項説明では、どんなことを聞かれるんですか。

担当者

3年前に直した雨漏りの修理歴も、書面に記載して買主さんへ伝えます。

あなた

そこで言わなかったら、どうなるんでしょうか。

担当者

後で分かると、売買契約の解除や損害賠償を求められることがあるので、今のうちに教えてくださいね。

あなた

分かりました。管理規約の書類も準備しておきます。

担当者

助かります。当日は宅地建物取引士が読み上げますので、分からない点はその場で聞いてください。

あなた

分からないことがあったら、その場で聞いてもいいんですね。

重要事項説明と売買契約書の違い

重要事項説明書と売買契約書は、どちらも売買契約の場面で登場する書面ですが、目的とタイミングが異なります。

重要事項説明書と売買契約書の違い

項目重要事項説明書売買契約書
目的取引条件やリスクを買主に伝える売買の内容を確定させる
説明する人宅地建物取引士不動産会社の担当者が仲介する
タイミング売買契約の直前重要事項説明の直後
署名する人買主が説明を受けたことを確認する売主と買主の双方が署名する

家やマンションを売るときに重要事項説明はどう関わるか

重要事項説明は買主に向けて行われるため、売主が説明を受ける立場にはなりませんが、その内容のもとになる情報を用意するのは売主自身です。

媒介契約を結んだ不動産会社は、登記事項証明書や固定資産税の納税通知書、増改築の履歴、過去に事故があったかどうかなどを売主から聞き取り、重要事項説明書で解説しています。

この場に売主も同席し、買主からの質問に答えることが多くあります。

ここで伝えた内容に誤りや説明の漏れがあると、売買契約が成立した後で売買契約の解除や損害賠償を求められる可能性があります。

売却の依頼する不動産会社を選ぶ段階から、雨漏りやシロアリ被害、近隣とのトラブルなど、買主に伝えるべき事実を整理しておくことが売主の負担を減らします。

重要事項説明のタイミングと売主が準備するもの

重要事項説明は、売買契約の直前に行われることが一般的です。

売主が事前に準備しておくものには、登記事項証明書、固定資産税の納税通知書、マンションの場合は管理規約や修繕計画、増改築をした際の確認申請書などがあります。

これらの書類が揃っていないと重要事項説明書の作成が遅れ、売買契約の日程にも影響します。

境界の確認や設備の不具合など、売主にしか分からない事実は、思い出した時点で早めに不動産会社へ伝えておくことが、後のトラブルを防ぐことにつながります。

伝えるべき事実の範囲に迷う場合は、弁護士や司法書士に相談すると判断の助けになります。

重要事項説明についてよくある質問

Q 重要事項説明には売主も出席するのですか。


A 売主の出席は必須ではありませんが、買主からの質問に直接答えられるよう、同席するケースが多くあります。

Q 重要事項説明書の内容に誤りがあった場合はどうなりますか。


A 説明した内容と実際の状況が違うと、売買契約が成立した後でも売買契約の解除や損害賠償を求められることがあります。

Q 重要事項説明は誰が行うのですか。


A 宅地建物取引士の資格を持つ人が行い、取引士証を提示してから説明を始めます。

Q 媒介契約の種類によって重要事項説明の内容は変わりますか。


A 専属専任媒介契約や専任媒介契約、一般媒介契約のどれを選んでも、重要事項説明で伝える内容自体は変わりません。ただし不動産会社が把握している情報の精度は、やりとりの頻度によって差が出ることがあります。

重要事項説明のまとめ

重要事項説明は、買主が不動産の売却する不動産の状況を正しく理解したうえで売買契約に進むための手続きで、その内容の多くは売主から伝えられた情報が土台になります。

伝えるべき事実を整理しておくことは、契約後のトラブルを防ぐことにもつながります。

不動産売却の流れ全体を確認したい場合は、「不動産売却の流れ」で解説しています。

ぜひ本記事の重要事項説明への理解を参考に、不動産の売却に向けた準備を進めてください。

記事監修者情報

ミカタ株式会社 代表取締役 荒川竜介

ミカタ株式会社 代表取締役
荒川 竜介
あらかわ りょうすけ
不動産業界歴10年以上宅地建物取引士
新卒で中堅デベロッパーに入社し、大手不動産仲介会社、フルコミッションの売買仲介営業と、合計4年半にわたって不動産仲介の現場に従事しました。その後、マンションリサーチ株式会社で営業責任者・サービス責任者・執行役員を務め、2018年12月にミカタ株式会社を設立

この記事を書いた人

不動産売却のカギ編集部
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