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容積率とは?建ぺい率との違いと土地評価

容積率とは?建ぺい率との違いと土地評価
容積率ようせきりつ法規制・土地

敷地面積に対して建てられる延べ床面積の割合です。前面道路の幅によって上限が下がる場合があります。容積率に余裕がある土地ほど活用の幅が広く、評価も上がります。

土地の広告や役所の窓口で「この土地の容積率は150%です」と言われても、それが不動産の売却にどう関わるのか分かりにくいものです。

容積率は建てられる建物の大きさの上限を決める数値で、この割合に余裕があるかどうかで土地の評価や買主の建築計画が変わります。

本記事では、容積率の意味と、家や土地を売るときにこの数値がどう関わるかを解説します。

容積率の意味と読み方

容積率は「ようせきりつ」と読み、敷地面積に対して建てられる延べ床面積の割合を指します。

2026年9月時点、この上限は建築基準法第52条で定められており、用途地域ごとに数値が決まっています。

同じ広さの敷地でも容積率が高い地域なら大きな建物を建てられ、低い地域なら建てられる建物の規模が限られます。

土地に建っている建物の延べ床面積が敷地面積に対して何%になっているかを見れば、その土地が容積率の上限をどれだけ使っているかが分かります。

容積率はこんな場面で出てきます

担当者

この土地、容積率は200%までですが、今建っている家は延べ床面積が敷地の240%あるんです。

あなた

それって普通に売れるんでしょうか。建て替えできないと困りますよね。

担当者

売却自体は可能ですが、建て替え時は今より小さい建物になる旨を買主に説明する必要がありますね。

あなた

買う人のローンにも影響するんですか。

担当者

金融機関によっては既存不適格の建物への融資を慎重に見るので、事前に伝えておいた方がスムーズですよ。

あなた

分かりました。前面道路の幅も関係すると聞いたので、役所で確認してもらえますか。

担当者

はい、前面道路の幅による低減も含めて、実際に使える容積率を確認しておきますね。

容積率と建ぺい率の違い

容積率とよく似た言葉に建ぺい率があります。どちらも敷地面積に対する割合ですが、見ているものが異なります。

容積率と建ぺい率の違い

項目容積率建ぺい率
対象延べ床面積(各階の合計)建築面積(建物を上から見た面積)
関わること建物の高さ・階数の上限敷地内の空き地の広さ
売却への影響大きな建物が建てられるか建物同士の間隔・日当たり

不動産を売るときに容積率がどう関わるか

家や土地を売るとき、今建っている建物の延べ床面積が容積率の上限を超えている場合があります。

建築時のルールでは合法でも、後から容積率が下がる用途地域の変更などがあり、現在の基準では超えてしまう「既存不適格」の状態になっているケースです。

この場合、建て替えるときは今と同じ規模の建物を建てられず、買主の資金計画や融資に影響します。

金融機関によっては既存不適格の建物への融資を慎重に判断するため、売主は事前に容積率の上限と現況の延べ床面積を比較しておくことが必要です。

土地だけで売る場合は、容積率に余裕があるほど大きな建物を建てられるため、買主の選択肢が広がり売却査定の評価にも反映されます。

前面道路の幅と容積率の上限

容積率は用途地域で決まっている数値がそのまま使えるとは限りません。

前面道路の幅が一定より狭い場合、その幅に応じて容積率の上限が下がる仕組みがあります。

旗竿地のように道路に接する部分が狭い土地では、この低減の影響を受けやすくなります。

売却前に役所の建築指導課などで前面道路の幅を確認し、実際に使える容積率がいくつになるかを把握しておくと、買主への説明がスムーズになります。

接道義務や43条2項の認定・許可が関わる土地では、容積率だけでなく建築の可否そのものに影響するため、あわせて確認しておく必要があります。

容積率に余裕がある土地は評価が上がる

容積率の上限まで使い切っていない土地は、今より大きな建物を建てられる余地があるため、活用の幅が広く評価が上がりやすくなります。

市街化区域の中でも用途地域によって容積率は異なり、同じ広さの土地でも数値が高い地域のほうが高く評価される傾向があります。

売却を検討する際は、自分の土地がある用途地域の容積率と、現況の建物の延べ床面積を照らし合わせ、余裕がどれくらいあるかを確認しておくと、不動産会社への説明や交渉がしやすくなります。

既存不適格や容積率の低減が関わる土地の取り扱いは判断が分かれる場合があるため、個別の状況については弁護士への相談も検討してください。

容積率についてよくある質問

Q 容積率を超えている建物は売れますか


A 売却自体はできますが、既存不適格の状態であることを買主に伝える必要があります。建て替え時に今と同じ規模で建てられない点を理解した上で購入するかどうかが判断されます。

Q 容積率はどこで確認できますか


A 市区町村の都市計画課や建築指導課の窓口、または都市計画情報を公開しているウェブサイトで確認できます。前面道路の幅による低減があるかどうかも合わせて聞いておくと安心です。

Q 容積率が高い土地ほど高く売れますか


A 容積率が高いほど建てられる建物の規模が大きくなるため評価が上がりやすい傾向はありますが、接道の状況や用途地域全体の需要によっても価格は変わります。

Q 容積率と建ぺい率はどちらが重要ですか


A どちらも建物の規模を決める要素で、片方だけでは判断できません。延べ床面積の上限を決める容積率と、建築面積の上限を決める建ぺい率の両方を確認する必要があります。

容積率のまとめ

容積率は敷地面積に対して建てられる延べ床面積の割合を示す数値で、前面道路の幅によって上限が下がる場合があります。

既存不適格の建物や容積率に余裕がある土地は評価や買主の融資判断に関わるため、売却前に現況と上限を照らし合わせておくことが欠かせません。

ぜひ本記事の内容を参考に、土地や家の売却に向けた準備を進めてください。

土地の相場や売却査定を具体的に知りたい場合は、「土地の匿名査定と売却相場の調べ方」で解説しています。

記事監修者情報

ミカタ株式会社 代表取締役 荒川竜介

ミカタ株式会社 代表取締役
荒川 竜介
あらかわ りょうすけ
不動産業界歴10年以上宅地建物取引士
新卒で中堅デベロッパーに入社し、大手不動産仲介会社、フルコミッションの売買仲介営業と、合計4年半にわたって不動産仲介の現場に従事しました。その後、マンションリサーチ株式会社で営業責任者・サービス責任者・執行役員を務め、2018年12月にミカタ株式会社を設立

この記事を書いた人

不動産売却のカギ編集部
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