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リースバックとは?家賃と売却価格の仕組み

リースバックとは?家賃と売却価格の仕組み
リースバックりーすばっく物件の状態

自宅を売却したうえで、買主と賃貸契約を結んで住み続ける仕組みです。まとまった資金を得ながら引っ越さずに済みます。売却価格は相場より低く、家賃が相場より高くなりやすい点に注意してください。

自宅を手放さずにまとまった資金を得たいけれど、引っ越しは避けたいと考えている人に向けた仕組みがリースバックです。

自宅を不動産会社などの買主に不動産の売却したうえで、賃貸借契約を結んで同じ家に住み続けられます。

自宅の売却によって得られる資金は売却相場より低くなりやすく、住み続けるための家賃は家賃相場より高くなる傾向がある点も押さえておく必要があります。

本記事では、リースバックの仕組みと、実際に自宅を売却する際に確認しておくべき点を解説します。

リースバックの意味と読み方

読み方はそのまま「リースバック」で、英語の「セールアンドリースバック(sale and leaseback)」を短くした言葉です。

不動産の分野では、自宅や店舗などを一度売却して所有権を買主に移し、その後は売主が賃借人となって同じ家に住み続ける、あるいは使い続ける取引を指します。

売買契約と賃貸借契約という2つの契約を同時に結ぶ点が特徴で、通常の不動産売却のように引っ越しを前提としません。

所有権が移転するため、固定資産税の納税義務や建物の維持管理の負担は買主側に移ります。

リースバックはこんな場面で出てきます

担当者

リースバックですと、査定額2,800万円の家を弊社が買い取り、その後は賃貸としてお住まいいただく形になります。

あなた

家賃はいくらくらいになるんでしょうか。今のローン返済額と比べて心配です。

担当者

月11万円になる想定です。ローン返済が月9万円とのことなので、少し上がる形ですね。

あなた

引っ越さなくていいのは助かりますが、いつまでこの家に住めるんですか。

担当者

契約は定期借家契約で2年ごとの更新です。更新できるかどうかは契約書に明記しておきますね。

あなた

将来、資金に余裕ができたら買い戻すこともできますか。

担当者

可能です。買い戻し価格は売却額より高くなりますので、条件は契約書に数字で残しておきましょう。

リースバックと似た言葉の違い

リースバックは、住宅ローンの返済が難しくなった人が検討する任意売却や競売と並んで語られることがありますが、引き渡し後も住み続けられるかどうかが大きく異なります。

リースバック・任意売却・競売の違い

項目リースバック任意売却競売
引き渡し後賃貸借契約を結んで住み続けられる退去が必要退去が必要
買主不動産会社などの事業者個人や不動産会社裁判所の手続きによる落札者
売却価格の傾向売却相場より低くなりやすい市場価格に近づけやすい市場価格より低くなりやすい
金融機関の関与住宅ローン残債があれば完済が必要金融機関の同意が必要裁判所の手続きで進む

リースバックは不動産を売るときにどう関わるか

自宅の売却を考えている人がリースバックを選ぶと、買主は不動産会社やリースバック専門の事業者になることが多く、一般の個人が買主になるケースはほとんどありません。

売買契約が成立すると所有権は買主に移り、売主はその日から賃借人としての立場に変わります。

引っ越し費用や仮住まいの心配をせずに資金を確保できる一方、契約後は家賃を払い続ける生活に変わるため、毎月の収支をあらかじめ確認しておく必要があります。

住宅ローンが残っている場合は、自宅の売却で得た資金でローンを完済できるかどうかを先に不動産会社に確認しておくと安心です。

将来的に買い戻しを希望する場合は、買い戻しの条件や価格を売買契約の中で取り決めておく必要があります。

リースバックの賃貸借契約の種類と生活への影響

リースバックの賃貸借契約には、契約期間が満了すると原則として更新されない定期借家契約が使われることが多くあります。

更新の可否や家賃の見直しのタイミングは契約書によって異なるため、賃貸借契約を結ぶ前に条件を書面で確認しておくことが欠かせません。

自宅の売却後は固定資産税や火災保険などの負担が買主側に移る一方、賃借人としての家賃負担が続くため、老後の生活費や年金収入とのバランスを踏まえて検討することが重要です。

リースバックの契約内容は個々の取引によって差が大きいため、契約を結ぶ前に司法書士や弁護士に確認しておくと安心です。

リースバックの判断の目安

リースバックが向いているのは、住み慣れた家を離れたくないが、まとまった資金をすぐに必要としている場合です。

老後の生活資金を確保したい人や事業資金を必要とする人が検討することが多く、老後の資金計画とリースバックの関係については「リースバックは老後に安心?」で解説しています。

一方で、賃貸借契約が終了すれば退去を求められる可能性があるため、長く住み続けたい人は契約更新の条件を必ず確認しておく必要があります。

リースバックについてよくある質問

Q リースバックと任意売却はどう違いますか


A 任意売却は住宅ローンの返済が難しい場合に、金融機関の同意を得て自宅を売る方法で、任意売却後は原則として退去が必要です。リースバックは自宅の売却後も賃貸借契約を結んで住み続けられる点が異なります。

Q リースバック後に家を買い戻せますか


A 売買契約に買い戻し条件を盛り込んでいれば可能です。ただし買い戻し価格は売却価格より高くなるのが一般的で、事前に条件を確認しておく必要があります。

Q リースバックの売却価格はどのくらい下がりますか


A 周辺の売却相場より低い金額になりやすく、家賃も周辺の家賃相場より高くなる傾向があります。実際の条件は不動産会社ごとに異なるため、複数社に条件を確認することが大切です。

Q 住宅ローンが残っていてもリースバックできますか


A 自宅の売却代金でローンを完済できれば可能です。完済できない場合は任意売却など、ほかの方法とあわせて金融機関に相談する必要があります。

リースバックのまとめ

リースバックは、自宅の売却で資金を得ながら住み続けられる仕組みですが、売却価格や家賃の条件は売る物件ごとに大きく異なります。

契約前に賃貸借契約の期間や更新条件、買い戻しの可否を確認し、必要に応じて司法書士や弁護士にも相談してください。

ぜひ本記事のリースバックの仕組みと確認ポイントを参考に、家の売却に向けた準備を進めてください。

記事監修者情報

ミカタ株式会社 代表取締役 荒川竜介

ミカタ株式会社 代表取締役
荒川 竜介
あらかわ りょうすけ
不動産業界歴10年以上宅地建物取引士
新卒で中堅デベロッパーに入社し、大手不動産仲介会社、フルコミッションの売買仲介営業と、合計4年半にわたって不動産仲介の現場に従事しました。その後、マンションリサーチ株式会社で営業責任者・サービス責任者・執行役員を務め、2018年12月にミカタ株式会社を設立

この記事を書いた人

不動産売却のカギ編集部
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