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マンション売却の平均期間はどれくらい?目安解説

マンションを売ろうと検索すると、「平均3か月」「半年はかかる」など、サイトによって数字が異なる情報が並びます。査定の申し込み画面を開いたまま、「結局どれくらいで売れるのか」が分からず、手が止まっている状態です。

中古マンションの売却は、査定の依頼から引き渡しまでおよそ3〜6か月が目安です。東日本不動産流通機構(レインズ)が公表する首都圏の中古マンション成約データでも、レインズへの登録から成約までの平均日数は2022年に71.4日、2024年には85.3日となっており、そこに引き渡しまでの手続き期間がさらに1〜2か月ほど加わります。

本記事では、マンション売却の平均期間の目安と、期間を左右する要因、早く売るためにできることを解説します(2026年9月時点)。

この記事はこんな方に向いています

  • 45歳会社員、子どもの独立を機に自宅マンションを初めて売る予定で、平均的な売却期間が分からず計画が立てられない方
  • 転職で通勤時間が変わり住み替えを検討中、査定に出す前に売却までの目安期間を知っておきたい方
  • 介護のため実家近くに引っ越すことになり、いつまでに売却が完了するか見通しを立てたい方

マンション売却の平均期間はどれくらい?全国の目安データ

マンション売却の平均期間は、立地や価格設定によって幅がありますが、全体の目安は査定依頼から引き渡しまで3〜6か月です。レインズの統計をもとにしたマンション売却期間平均は、レインズへの登録から成約までの日数が近年71〜85日程度で推移しており、そこから引き渡しまでにさらに1〜2か月かかる計算になります。

都心部の駅近物件は需要が多く、平均より短い期間で成約に至るケースもあります。一方、郊外や築年数の古い物件、価格を売却相場より高めに設定した場合は、半年以上かかることも珍しくありません。まずは全体の流れを数字で押さえ、自分の物件がどのタイプに近いかを考えることが、スケジュールを立てる第一歩です。

マンション売却の期間別の目安
プロセス期間の目安
売却相場の確認・匿名査定数日〜1週間
訪問査定〜媒介契約の締結2週間〜1か月
売却活動(内覧対応・価格調整)1〜3か月
売買契約〜引き渡し1〜2か月
合計の目安約3〜6か月

出典:東日本不動産流通機構(レインズ)「首都圏不動産流通市場の動向」をもとに作成(2026年9月時点)

売却全体の流れや費用、税金まで含めた内容は、不動産売却の完全ガイドで解説しています。

レインズの統計はあくまで全体平均です。駅距離や築年数で実際の期間は大きく変わる点に注意してください。

査定から引き渡しまでの流れ|マンション売却期間の内訳をステップで解説

マンション売却の期間は、いくつかの工程の積み重ねでできています。最初に全体の手順を把握しておくと、今どの段階にいるのか、あとどれくらいかかるのかの見通しが立てやすくなります。

1
売却相場を調べる
匿名査定・公的データで目安を把握(数日〜1週間)
2
不動産会社に査定を依頼する
訪問査定で実際の価格を確認(1〜2週間)
3
媒介契約を結ぶ
売却を依頼する不動産会社を決める(数日)
4
売却活動を始める
レインズ登録・内覧対応(1〜3か月)
5
売買契約を結ぶ
買主と条件を確定(数日〜1週間)
6
引き渡しを行う
決済・鍵の引き渡し(1〜2か月)

図のとおり、マンションの査定から引き渡しまでの各段階を合計すると、全体でおよそ3〜6か月になります。

査定〜媒介契約までにかかる期間

匿名査定やAI査定で売却相場を確認したあと、複数の不動産会社に訪問査定を依頼すると、価格の根拠や販売戦略を比較できます。匿名査定の精度には限界があるため、実際の金額は訪問査定で確認する必要があり、詳しくは匿名査定・AI査定の精度の限界と使い方で解説しています。媒介契約(ばいかいけいやく、売却を不動産会社に依頼する際に結ぶ契約)の締結までは、通常2週間〜1か月ほどです。

売却活動〜引き渡しまでにかかる期間

媒介契約を結んだあとは、レインズ(指定流通機構が運営する不動産情報ネットワーク)への登録と、内覧対応が中心になります。問い合わせや内覧の反応を見ながら価格を調整し、買主が決まれば売買契約を結び、その後1〜2か月で引き渡しという流れです。

内覧対応が重なる時期は、日程の調整だけで数週間ずれることがあります。早めに候補日を確保しておくと安心です。

売却期間が長引く・短くなる要因とは

同じマンションでも、条件次第で売却期間は大きく変わるため、長引く要因と短くなる要因を分けて押さえておくと、自分の物件がどちらに近いか判断しやすくなります。

価格設定とタイミングが左右する要因

売り出し価格を売却相場より高く設定すると、問い合わせ自体が減り、値下げを繰り返すうちに半年、1年と長引く一方、売却相場に近い価格で売り出すと、早い段階で複数の内覧が入りやすくなります。春や秋の引っ越しシーズンに合わせて売り出すと、需要が増える分だけ期間が短くなる傾向もあります。

物件の条件が左右する要因

駅からの距離や築年数、管理状態は、価格設定以上に売却期間へ影響します。築年数が古く、修繕積立金の滞納や大規模修繕の予定が不透明な物件は、買主の住宅ローン審査や判断に時間がかかり、結果として期間が延びる一方、駅近で管理状態の良い物件は、売却相場どおりの価格でも短期間で契約に至りやすくなります。

値下げのタイミングは早すぎても遅すぎても逆効果になりがちです。反応が薄いと感じたら2〜4週間を目安に見直しましょう。

築年数・エリアで変わるマンション売却期間の目安

マンション売却期間平均は全国一律ではなく、築年数とエリアによって差があります。築浅で都市部の駅近物件は3か月以内で成約することもある一方、築30年を超える郊外の物件は、買主の住宅ローン審査が通りにくく、半年以上かかるケースも見られます。

自分の物件がどちらに近いかは、不動産会社による訪問査定で類似物件の成約事例を確認すると判断しやすくなります。平均期間はあくまで目安であり、同じマンション内でも階数や向きで差が出る点は押さえておきたいところです。

築年数が古い物件は、住宅ローン減税の対象かどうかで買主の動きが変わることもあります。事前に確認しておくと安心です。

早く売るための不動産会社選びと価格設定のコツ

売却期間を短くするために調整できる要素は、主に不動産会社の選び方と価格設定の2つです。

複数の不動産会社に査定を依頼し、販売戦略や過去の売却実績を比較すると、自分の物件に合った不動産会社を選びやすくなります。宅地建物取引業の宅地建物取引業の免許の有無や行政処分歴も、媒介契約を結ぶ前に確認しておきたい項目です。

価格設定では、売り出し価格と、住宅ローンの残債や仲介手数料を差し引いたあとに手元へ残る金額の両方を把握しておく必要があります。手元に残る金額の計算方法は、マンション売却で手元に残る金額の計算方法で解説しています。売却相場より少し低めの価格で売り出すと、問い合わせが増えて早期の契約につながりやすい一方、想定より手取りが減る可能性もある点は踏まえておく必要があります。

査定額の高さだけで不動産会社を選ぶと、後の値下げ交渉で苦労することがあります。根拠の説明が丁寧な会社を選びましょう。

媒介契約とレインズ|売却期間中に押さえておきたい仕組み

売却期間の長さは、どの媒介契約を選ぶかによっても変わります。

媒介契約の種類と売却期間への影響

媒介契約には、一般媒介・専任媒介・専属専任媒介の3種類があります。一般媒介は複数の不動産会社に同時に依頼できる一方、各社の販売活動が分散しやすくなります。専任媒介・専属専任媒介は1社に絞る代わりに、不動産会社はレインズへの登録義務や売主への報告義務を負うため、販売活動の管理がしやすく、結果的に売却期間が安定しやすい傾向があります。

レインズ登録と販売状況の確認

レインズに物件情報が登録されると、他の不動産会社も買主を紹介できるようになり、問い合わせの窓口が広がります。専任媒介契約では契約から7日以内(休業日を除く)、専属専任媒介契約では5日以内(休業日を除く)にレインズへ登録する義務があり、一般媒介契約には登録義務がありません。売主は定期的な報告を受けながら、内覧の反応や問い合わせ状況を確認し、価格や広告の見直しを不動産会社と相談していく流れになります。

一般媒介で複数社に依頼する場合も、各社の活動状況は定期的に自分で確認しておくと安心です。

転勤・住み替えで急ぐときのマンション売却スケジュール

転勤や住み替えで引き渡し時期が決まっている場合、平均期間をそのまま当てはめると予定が合わないことがあります。

引っ越しまでに時間がない場合は、不動産会社による買取を選ぶと、数週間〜1か月程度で現金化できることがあります。ただし買取価格は、仲介で売却するよりも2〜3割ほど低くなる傾向があり、早さと価格のどちらを優先するかを天秤にかける必要があります。

仲介での売却を希望する場合は、引き渡し希望日の半年前を目安に査定を始めると、価格調整や内覧対応の時間を確保しやすくなります。住み替え先の契約と並行して進める場合は、売却と購入のどちらを先行させるか、不動産会社とスケジュールをすり合わせておくことが欠かせません。

買取を検討する際は、複数社の買取価格を比較してから決めると、売却相場より大きく下がる事態を避けやすくなります。

よくある質問

マンション売却の平均期間は、築年数が古いとどれくらい延びますか?

築30年を超える物件は、買主の住宅ローン審査に時間がかかりやすく、平均より1〜2か月ほど長くなる傾向があります。管理状態や修繕計画が明確な物件は、築年数が古くても比較的早く成約に至ることもあります。

査定を申し込んだら、売却しないといけませんか?

マンションの査定の申し込みだけでマンション売却が確定するわけではありません。査定額や販売戦略を確認したうえで、売却するかどうかはそのあとに判断できます。

売却期間中に内覧の申し込みが来ない場合、どうすればよいですか?

売り出しから2〜4週間を目安に反応が薄ければ、価格や写真、広告の出し方を不動産会社と見直すことをおすすめします。売却相場より高めの価格設定が原因になっているケースも少なくありません。

住宅ローンが残っていても、平均期間どおりに売却できますか?

残債がある場合も、売却代金で完済できる見込みが立てば、通常の売却期間と大きくは変わりません。残債が売却価格を上回る場合は、別途資金の準備や金融機関との相談が必要になります。

急いで売りたい場合、仲介より買取のほうが早いですか?

不動産会社による買取は、数週間〜1か月程度で現金化できることが多く、仲介より短期間で完了します。ただし買取価格は仲介より低くなる傾向があるため、早さと価格のどちらを優先するか検討する必要があります。

マンション売却の平均期間を踏まえたスケジュールの立て方

マンション売却の平均期間は、査定から引き渡しまでおよそ3〜6か月が目安です。ただし築年数やエリア、価格設定、選ぶ媒介契約によって、実際の期間は大きく前後します。転勤や住み替えで引き渡し時期が決まっている場合は、余裕を持ったスケジュールを組み、必要に応じて不動産会社の買取も選択肢に入れておくと安心です。ぜひ本記事のマンション売却期間の目安と流れを参考に、無理のない計画で売却を進めてください。

出典

  • 東日本不動産流通機構(レインズ)「首都圏不動産流通市場の動向」/各年版
  • 国土交通省「宅地建物取引業法」
  • 宅地建物取引業法施行規則第18条の10(レインズ登録期間の休業日の取り扱いについて)
  • 不動産買取相場に関する解説(おうちクラベル、長谷工の仲介、すまいステップ等)
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