訪問査定とは?家を売る前の準備と依頼数

担当者が実際に売る物件を見て金額を出す査定です。室内の状態・日当たり・騒音・境界の状況まで確認するので、机上査定より精度が上がります。結果が出るまでには数日から1週間ほどかかります。
不動産会社に売却について相談をすると、まず郵送物やインターネットの情報だけで金額を出す机上査定が案内され、そのあとに担当者が現地を訪れる訪問査定に進むことがよくあります。
この訪問査定でどんなことが確認され、売主が何を準備すればいいのか分からずに困っている方も少なくありません。
本記事では、訪問査定が不動産の売却にどう関わり、当日までに何をすればいいかを解説します。
訪問査定という言葉が使われる場面
「訪問査定」は「ほうもんさてい」と読みます。
不動産会社の担当者が実際に室内や周辺の状況を確認したうえで金額を算出する場面で使われる言葉で、売却について相談を始めるとほぼ必ず出てくる用語です。
数字だけの参考値を知りたい段階では机上査定、実際に売り出す金額を決める段階では訪問査定という使い分けがされています。
訪問査定はこんな場面で出てきます
来週の火曜日に訪問査定でお伺いしてもよろしいでしょうか。
はい、大丈夫です。何か準備しておくものはありますか。
権利証と固定資産税の納税通知書、リフォームをした際の書類があれば見せてください。
境界標が1か所見当たらないのですが、それも伝えたほうがいいですか。
ぜひ伝えてください。境界の状況も金額に関わりますので、当日確認させてくださいね。
机上査定では2,600万円でしたが、訪問査定だとどのくらい変わりますか。
実際に室内や日当たりを見てから決めますので、2,400万円前後になる可能性もあります。
訪問査定と机上査定の違い
同じ「査定」という言葉が付いていても、机上査定と訪問査定では確認する情報の量と金額の精度が大きく異なります。
机上査定と訪問査定の違い
| 項目 | 机上査定 | 訪問査定 |
|---|---|---|
| 確認する情報 | データ・書類のみ | 現地の状態も確認 |
| 金額の精度 | 参考程度 | 実売価格に近い |
| 結果が出るまで | 数分〜数時間 | 数日〜1週間ほど |
| 立会い | 不要 | 必要 |
それぞれの違いについては「机上査定と訪問査定の違い」で解説しています。
訪問査定は不動産を売るときにどう関わるか
訪問査定で出た金額が、そのあとの売却活動の土台になります。
担当者が室内の傷みや設備の状態、日当たり、隣地との境界、周辺の騒音まで確認して金額を出すため、この金額をもとに媒介契約を結び、売り出し価格を決めていくことになります。
売主は査定当日、室内を案内しながらリフォーム歴や設備の不具合、隣地との境界に関するトラブルの有無を伝える必要があります。
境界標が見当たらない場合や増改築の履歴があいまいな場合は、その場で伝えておくと、後の売買契約でのトラブルを避けやすくなります。
マンションの場合に見られる具体的な確認項目は「マンション査定で見られる15のポイント」で解説しています。
訪問査定にかかる時間と準備すること
担当者が現地を訪れて確認する当日の作業自体は1時間前後で済むことが多く、金額の提示までには数日から1週間ほどかかります。当日の確認をスムーズにするために、次のものを準備しておくと安心です。
- 権利証や登記事項証明書
- 固定資産税の納税通知書
- マンションの場合は管理規約や修繕履歴
- リフォームや増改築をした際の契約書・図面
訪問査定を依頼する数の目安
訪問査定は複数の不動産会社に依頼して比較することができます。
1社だけの金額で売り出し価格を決めると、実際の売却相場より高すぎたり低すぎたりする金額のまま売却活動が始まってしまう恐れがあります。
2〜3社程度に訪問査定を依頼し、提示された金額とその根拠の説明を比較したうえで、売却を任せる不動産会社を選ぶという進め方が一般的です。
一括査定を使って複数社にまとめて申し込む方法もあります。
訪問査定についてよくある質問
Q 訪問査定は無料で受けられますか
A 多くの不動産会社では無料で受けられます。ただし依頼する会社によって条件が異なる場合があるため、申し込み時に確認しておくと安心です。
Q 机上査定を受けたあと、訪問査定は必ず受ける必要がありますか
A 必須ではありません。ただし実際に売り出す金額を決めるうえでは、現地の状態を反映した訪問査定を受けたほうが、実売価格に近い金額を把握しやすくなります。
Q 訪問査定の前に、部屋を掃除しておく必要がありますか
A 大掛かりな清掃は必須ではありませんが、日当たりや室内の状態を確認しやすいように整理しておくと、担当者が正確な金額を出しやすくなります。
Q 訪問査定で出た金額が、そのまま売り出し価格になりますか
A そのまま売り出し価格になるわけではありません。売主の希望や売却までにかけられる期間なども踏まえて、担当者と相談しながら決めていきます。
訪問査定のまとめ
訪問査定は、担当者が実際に現地を確認したうえで金額を出すため、売り出し価格を決めるうえでの土台になります。
当日は必要な書類をそろえ、境界やリフォーム歴など気になる点を隠さずに伝えておくことが、後のトラブルを避けることにつながります。
ぜひ本記事の訪問査定を参考に、不動産の売却に向けた準備を進めてください。


